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2009/01/05

文化は広告と融合する

 あけまして、おめでとうございます。今年もよろしくお願いします(一体、誰に向かって書いているのかはさておき、形式的なあいさつは、何事にも書く勇気を与えてくれる)。

 昨年末12月31日でのNHK紅白歌合戦における森山直太朗の「♪生きてることが辛いなら」に、フォークソングの再来を思った。けれども、司会の中居某によるこの歌の前置き、紹介が実にNHK的でくだらない(批判をあらかじめ想定し、それにビクビクしているような)ものだった。賛否両論あるけれど、この歌は、最後まで聞けば…という注釈つきだった。そういうことは、この歌を初めて聴く人に任せればいいではないか。歌本来のインパクト、メッセージ性がそがれてしまう。なぜ批判を恐れるのか。

 12月30日放送の輝く日本レコード大賞でも、森山直太朗が登場し、同じ歌を熱唱したのだが、司会者が森山に、歌をめぐり賛否両論ありますが…と質問をぶつけ、森山は「くだらない」とコメントしたのだった。歌う側としては、迷惑な、妨害工作というか、TBSに苦情を寄せられても困りますというアリバイづくりがありありの、歌関係者に責任をなすりつける式、はっきりいえば「自己責任」型の無責任な態度をとったのである。TBSの番組には、商業的スポンサーがあり、TBSにカネをだしている企業からの苦情はあるだろう。しかし、歌手に愚問をぶつけるのは、誠に失礼ではないか。賛否両論なんていうと、あなたはなぜ、そんな歌を歌うのかと根本的疑問(愚問)をつきつけるようなものだ。

 NHKは、少なくとも、「皆様のNHK」だったはず。紅白へのエンヤの登場は、完全に余計。別のスタジオで歌っているらしいミスチルも余計。エンヤについては、元日付の新聞広告に登場し、紅白出場は、CDの売れ行きが伸びますようにという宣伝だったのだと気づかされる仕掛けになっている。電車の中で携帯電話で話している人にムカツク感覚が甦る。映画「私は貝になりたい」の宣伝、宮崎アニメ「崖の上のポニョ」の宣伝、その他、「日本は」「日本が」など説教くさい言葉もあり、紅白PR合戦、プレゼン合戦であった。フジテレビとNHKとの接近も見逃せない。

 NHKニュースも、新商品の紹介を「ニュース」として扱うようになって久しい。携帯電話の柄がディズニーになっただけで大々的に「報道」した過去がある。総選挙をNHKがどのように報道するかに、注目している。

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