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2005/10/25

殺伐とした自画像

 風邪でふせってしまって、大変、調子が悪い。本当は、怖い病気なのかもしれない。こう考えるのは、テレビの影響か。怖い病気以上に、怖いニュースが次々と報じられる。イラク戦争へ日本が「参戦」した状況と、とらえると、日本国内のこうした殺伐とした状況は、理解できなくもない。

 さて、B級米映画「フランク・ミラーのシン・シティ」であるが、クエンティン・タランティーノの関与する映画は、どうして、こうも人を殺しまくるのか。アメリカは、いま「戦争をする国」状態であるから、この映画で描かれたことは、イラク戦争中のアメリカの自画像のような気がする。ファルージャの虐殺以後も、「掃討作戦」の名前で殺戮をほしいままにしている。アメリカ人は、意外と自画像が好きな「国民」ではないかと想像する。しかし、この映画を見終わると、「キル・ビル」のように冷え冷えとして、後味悪し。恋人と見に来ていたらしい御両人も、トーンが下がっている。

 権力悪、腐敗の象徴、ロアーク家を成敗する物語と一応とらえると、勧善懲悪ものと聞こえは良いが、実際は、超人的な男たちの暴力の連鎖を描くばかり。SM的な視点も濃く、明らかにエロ・グロ・ナンセンスの王道をいっている。意表をつかれたのは、ミッキー・ロークの特殊メイクもそうだが、「ロード・オブ・ザ・リング」でフロドを演じていたエライジャ・ウッドが脅威の「殺人鬼」になりきっていることか。心配しても仕方がないことだが、もう少し出演作品を選ぶべきだと思う…。

 アメリカのことばかりいってはいられない。しかし、あの東映やくざ映画が「流行」していたころ、日本は、「唐獅子牡丹」シリーズとともに、「経済進出」という名で、東南アジアやアメリカ「進出」をさかんにおこなっていた。「仁義なき戦い」をへて、「極道の妻たち」のころ、ヨーロッパ、東欧へ「進出」し、やくざ映画はすたれたが、戦争映画が浮上してきて、いま中国が最大の「市場」としてある。気がつくと、日本も「中国製」の商品ばかり。日本の企業が中国工場でつくらせた「中国製」である。かつての「東洋鬼」「日本鬼」の復活と、単純にとらえることはできないが、日本も少しは、自画像を描いた方がよいと思う。

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2005/10/11

マジレンジャーと子ども

 近くの卸売市場で産業祭りがあり、そこでマジレンジャーショーがあるというので、小雨降るなか、2歳9カ月の息子と出かけた。

 日ごろから、「マージ、マジ、マジレンジャーッ」と息子が叫んでいるので、よほど魅力があるのか。この世代には、熱狂的な人気があるようだ。40代男の世代は、ご存じゴレンジャーである。ゴレンジャーについては、カレーライス好きなキレンジャー役の俳優が、その後、自殺してしまったこともあって、いつもそれを思い出してしまう。暗い回想。別に心的外傷ではない。ヒーローものの裏に隠された悲哀のようなものを学んだ気がする。
 京都の東映太秦映画村には、こういうゴレンジャーシリーズのコーナーがあった。アミノサプリの宣伝でも、このゴレンジャーシリーズの残滓がうかがえる。息の長い人気はどこにあるのか。

 小雨ということもあって、午前の部は、野菜や果物の香り漂う屋内でおこなわれた。家族連れが圧倒的である。産業祭りでも圧倒的な集客力である。「ここに集まった人が、どれだけ買い物してくれるかなあ」とつぶやく産業祭り関係者もいた。子どもの年齢層は、1歳から3歳、4歳というところ。熱い眼差しを送っている。わが息子も、笑顔も見せず真剣な眼差し。少し笑顔が見られるかと思うと、あにはからんや。一挙手一投足を見逃すまいと、目を大きく見開いている。

 悪役が出てきて、子どもたちをキャアキャアいわせた後、マジグリーンの登場である。悪役の怪人のスーツには、火薬が仕掛けられていて、パチパチと音がはじける。マジグリーンは、とんぼを切ったり、野菜を抱えて退場したり、サービス満点。なるほど、これは、現代歌舞伎ではないかと合点がいった。決めのポーズを要所でとる。5人そろって、次々とポーズを決めていくところなんかは、白浪五人男とか、いわゆる伝統的な流れがある。ただ、貧弱で小さな舞台のせいか、マジイエローさんが、とんぼを切ったあと、演台のかどで腰を打ったりしていて、気の毒である。痛いそぶりすら見せず、ご苦労様というほかない。

 5人というのは、舞台的には、誠に都合がよい。それぞれ一人ずつ主役にしていけば、話がもつ。マジレッドばかりでは、見ている方も退屈してしまう。ゴレンジャータイプの物語は、「太陽にほえろ」に通じる主役交代型の要素ももっている。色も五色。五色温泉という温泉もあるけれど、赤、青、黄、緑、ピンクという組み合わせも、個性を際立たせる上では、安直だけれども、わかりやすい。子どもに人気があるものは、なにか、普遍的なものがあるような気がする。

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2005/10/04

気になるニュース

 いろいろと気になるニュースはあっても、日々、それがどうなったのか、追跡する気力がわかない。えらいこっちゃ。情けない。

 たとえば、埼玉県の犬がエキノコックスに感染していたというニュース。北海道から連れて来られた犬だったというが、ほんとうに大丈夫なのだろうか。ほんとうに埼玉県だけの話なのだろうか。

 さらに、駅で女性に突き飛ばされてホームから転落し、死亡した男性のニュース。女性は、心神喪失で無罪放免になる可能性が高い。これが暗殺の手法とされるとなると、あな恐ろし。

 小泉純一郎氏が、首相の靖国神社参拝についての大阪高裁の違憲判決について、「違憲でない」という開き直り。侵略戦争無反省の靖国神社への参拝を続ける世にも恐ろしい首相のもとで暮らしている日本国民とは、一体、どういう状態に置かれているか。

 根室沖(だったか?)で正体不明の船にぶつけられて転覆した漁船の7人が亡くなったニュース。イスラエルの船が怪しいというが、海の男たちの倫理も腐敗しているのだろうか。なぜ、助けることができないのか。

 アメリカにおけるカトリーナ台風被害のその後。あるいは、台風14号による宮崎県などの被害の続報。とくに、日本の台風被害の続報はあまり追跡されていない。なぜだろう。

 さらに、解決されていない殺人事件も多い。警察は、ビラ配りの共産党員を追いかけ回すばかり。住居侵入罪って、一体なんなのだろうか。野球のボールが、ある家に入ってしまって、それを取りにいくのは、住居侵入罪にはならない。ところが、ビラ配りで、警察官の住む集合住宅に入ると住居侵入だという。そんなに人に入られたくなければ、有刺鉄線を張り巡らせるなり、塀を高くするなりして、警察官の官舎を刑務所みたいにしてしまえばいい。実際、刑務所なり拘置所に入ってしまった野球ボールを取りにいくことはできない。一般の人間が入れるようにしておいて、「住居侵入罪」とは、ほとんどネズミ捕りの世界である。ポストにビラを入れられるのがイヤなら集合ポストも設置するべきではない。封鎖せよ! ビラが無駄じゃ。

 とにかく、気になる、ひどいニュースが多すぎる。
 

 

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